お正月明けは、心と体の両方が揺れやすい時期です。
「なんとなくだるい」「頭が落ち着かない」「眠りが浅い」「首肩が張る」。
こうした状態を“食べ過ぎ”“運動不足”だけで片付けてしまうと、回復の糸口を見失いやすくなります。
この時期に見落とされがちなのが、呼吸の乱れです。
そして呼吸は、マインドフルネスの中でも最も基本的で、最も効果が出やすい「入り口」です。
本記事では、お正月の生活で起こりやすい乱れを、**マインドフルネス(気づき)× 鼻呼吸(整える呼吸)**という視点で、一般の方向けにわかりやすく整理します。
お正月に乱れやすいのは「生活」ではなく「リズム」
お正月はイベントが増えます。
会食、お酒、移動、寒さ、寝る時間のズレ、スマホを見る時間の増加、家族行事。
これらが重なると、体は無意識に“守りの状態”になりやすく、心も落ち着きにくくなります。
このとき多くの方が、気づかないうちにこうなっています。
- 呼吸が浅い
- 呼吸が速い
- 口が開いている
- 肩が上がっている
- 背中が丸くなっている
つまり、体が「落ち着くためのモード」ではなく、緊張・警戒のモードに入っているわけです。
マインドフルネスとは、この“無意識の状態”に気づいて、今ここに戻す練習です。
口呼吸・浅い呼吸は「思考が止まらない」状態を作りやすい
呼吸が浅く速いと、体は緊張モードになりやすくなります。
そうすると頭は働いているのに、心が休まらない。
「やることを考えてしまう」「不安が残る」「寝る直前まで頭が動く」などが起こりやすくなります。
ここで重要なのは、マインドフルネスは“考えないようにする”ことではなく、
考えが出てもいい。でも、体を落ち着く方向へ戻すということです。
そのための最もシンプルな方法が、鼻呼吸を使った「気づきの練習」です。
鼻呼吸は、マインドフルネスに最適な“アンカー”
マインドフルネスでは、注意を今ここに戻すための対象を「アンカー」と呼びます。
鼻呼吸は、このアンカーとして非常に使いやすい特徴があります。
- 呼吸が落ち着きやすい
- 空気の通り道がはっきり感じられる(鼻の感覚は観察しやすい)
- 吸う・吐くのリズムが取りやすい
- 姿勢が崩れているとすぐ気づける
つまり鼻呼吸は、体と心の状態を“観察できるセンサー”でもあり、“整えるスイッチ”にもなります。
三が日におすすめ:1日3分の「マインドフル呼吸」
頑張る必要はありません。
目標は「気づいて戻す」ことです。雑念が出たら成功です。
① 姿勢を作る(30秒)
- 椅子に座り、背骨を上に伸ばす
- 胸を張らず、首の後ろを長く
- 肩の力を抜く
姿勢は“呼吸の器”です。ここを整えるだけで、呼吸は変わります。
② 鼻の通り道を感じる(30秒)
- 鼻から吸うときの空気の温度
- 鼻から吐くときの空気の流れ
これを「評価せずに」観察します。良い悪いは不要です。
③ 吐く時間を少し長く(1分)
- 吸う:2〜3秒
- 吐く:4〜6秒
呼吸音が出ないくらい静かに。
吐く呼吸が少し長くなると、体は落ち着きやすくなります。
④ 雑念が出たら、呼吸へ戻す(1分)
途中で必ず「考え」が出ます。
その瞬間に、
「考えていたな」と気づき、
また鼻の感覚に戻します。
これがマインドフルネスの本体です。
お正月の場面別:マインドフルに戻すコツ
食べ過ぎたとき
「反省」より先に呼吸。
胃が重いと呼吸が浅くなるので、吐く呼吸を少し長くして、落ち着く方向へ戻します。
家族行事で疲れたとき
会話の後に30秒だけ、鼻の空気の流れを感じる。
短くても“切り替え”が起きます。
寝る前に頭が動くとき
「考えないようにする」は逆効果になりやすいです。
考えが出てOK。
呼吸に戻す、を繰り返します。
まとめ:お正月の整え直しは「今ここ」に戻すこと
お正月は、生活の変化が大きく、誰でも乱れます。
大切なのは、乱れないことではなく、戻す力を持つことです。
- お正月は呼吸が浅くなりやすく、口呼吸にも傾きやすい
- 呼吸が乱れると、体も心も緊張モードになりやすい
- マインドフルネスは「気づいて戻す」練習
- 鼻呼吸は、そのための最もシンプルで効果的なアンカーになる
健康づくりの参考になれば幸いです。


